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ラノベのレビュー「娘じゃなくて私が好きなの!?」

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娘じゃなくて私が好きなの!?(1) (電撃文庫) [ 望 公太 ]

物語の概略:

姉夫婦が事故で急死し、娘(当時5歳)が一人残された。

歌枕綾子がその娘を引き取ったのは、彼女がまだ20歳くらいの時。

それから約10年間、未婚のシングルマザーとして姪にあたる娘を育ててきました。

今、娘は15歳の高校一年生になり、綾子はアラサー。

娘の家庭教師をしてきた近所の男子大学生:左沢巧くんは20歳になりました。

その巧くんは、いままで10年間に渡って綾子ママのことを密かに恋愛対象として慕い続け、ついに告白を決行!

アラサーの綾子と、若干二十歳の巧くん。

年の差カップル誕生は簡単でないと思ったが、相手の親も自分の娘も賛成してくれている様子。

果たして二人は交際し、無事に結ばれるのか?

ラブコメとしては珍しいアラサーのヒロインは、どう考え、いかに行動するのか?

異色の純愛ラブコメを楽しみたい人にオススメのラノベです。

2021年現在、第五巻まで発売中。

未婚の三十路シングルマザーが愛される理由:

アラサーヒロインの歌枕綾子さんは「ギブの精神」に溢れています。

目先の自分の損得ばかりを考えているエゴ丸出しの俗物が跳梁跋扈する社会においては、まさに異色の存在感を放っています。

他者に尽くして喜んでくれる顔を見ると自分も嬉しくなるという価値観の持ち主。

だから、社会人になりたての二十歳くらいの時に、5歳の子供を引き取り育てるという決断が出来たのです。

損得勘定ばかりの小賢しい大人たちとは一線を画す英断。

そういう彼女の周りには、自然と優しい人たちが集まってきます。

職場や近所の協力も得ながら、仕事と子育てを両立し、それと同時に豊かな人間関係も築いてきました。

ヒロインの歌枕綾子さんはシングルマザーという立場上、二十代での恋愛・結婚・出産は出来ませんでしたが、その間、年下の男子から愛され続け、将来の結婚対象として見られていたのです。

10年間に渡って交流してきた彼の決意は固く、彼の両親は反対せず、自分の娘(高校生)は大賛成。

あとは綾子さんの気持ち次第。

常識や世間体を乗り越え、年下男子と愛をはぐくみ、幸せな結婚をして欲しいと思います。

ラノベ「娘じゃなくて私が好きなの!?」のまとめ:

同じアラサー女性でも、相手から奪うことばかりを考えて値踏みばかりしている人はモテません。

いつまで経っても良縁には恵まれず、婚活をこじらせます

人間の失敗は、自分の損得ばかりを考える人の間から生まれるもの。

このラノベ「娘じゃなくて私が好きなの!?」のヒロインは、生きる姿勢が全く逆。

だから周囲の人から愛されるのです。

この物語の設定は特殊ですが、広い意味での婚活だともいえます。

ゴールイン(=結婚)までは紆余曲折があるでしょうが、応援していきたいと思います。

ちょっと異色の純愛ラブコメに興味はある人は試しに読んでみて下さい。
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娘じゃなくて私が好きなの!?(1) (電撃文庫) [ 望 公太 ]

以上

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