ラノベのレビュー「八城くんのおひとり様講座」


八城くんのおひとり様講座 (オーバーラップ文庫)

あらすじ

一人で楽しく過ごす術を極めた八城重明は、主人公の男子高校生。

彼が、リア充グループの悩みやトラブルの解決に協力する様が描かれた物語です。

放課後や休日に一人の時間を充実させる方法を指導したり、人間関係のトラブル解決をサポートしたりと大活躍。

助けられたリア充グループの女の子たちは、ボッチ系の八城重明にいつの間にか特別の感情を抱くようになり・・?

果たして、主人公男子の八城重明の相手ヒロイン役は誰なのか?

ラブコメとしては、今までにない斬新な手法が光る秀作。

2回繰り返して読むのがオススメです。

2021年6月に第一巻が発売されました。

ボッチとリア充の相互理解

孤立したり悪者になるのを恐れず、自分の世界を持ち、空気を読み過ぎないボッチ。

グループ行動が基本で、他人と折り合いをつけるのがうまく、目立つ存在のリア充。

両者は水と油で反目し合うのが当然という風潮があります。

でも、このラノベ「八城くんのおひとり様講座」では、お互いの立場・考え・悩みを理解し合っているように見えます。

仲間じゃないから敵認定するような幼稚さとは無縁。

相手の言うことに耳を傾け、分からなければ素直に教えを請い、お互いの良いところを学ぼうとしています。

自分の限界を理解し、困った時は助け合う姿勢。

この関係性は素晴らしい。

「多様性を認める社会」なんて言葉にするのは簡単ですが、実践するのは難しいもの。

現実社会では、社会人経験が豊富な大人ですら出来ていないことです。

それを高校生たちが実践している様が清々しいですし、模範にしたいと感じました。

ボッチ系主人公は完ぺき超人?

このラノベの主人公は、ボッチ系の八城重明。

でも、この主人公は低スペックのオタクではありません。

具体的には・・・

  • 容姿はまあまあで、成績はトップレベル。
  • 部活はやってないけど、図書委員として毎日仕事をしっかりしている。
  • インドアだけでなく、運動をして汗を流すアウトドア派でもある。
  • 頼まれたら嫌と言えないお人よし。
  • 親切で思いやりがあり、かつ謙虚。
  • リア充の人気者たちと違和感なく話せる会話力。
  • 彼女がおり、他の女子たちからも好意を寄せられている。

ボッチ系を自認していますが、これはとんでもないハイスペック超人だと思います。

リア充たちと必要とあれば連携する能力があるが、彼らと友達とはいえず、普段は一人でいることが多い。

私が今まで読んだラブコメ系ラノベの中で、一番カッコいい主人公だと思いました。

「八城くんのおひとり様講座」まとめ

正ヒロイン(主人公の彼女)は表紙の女の子ではありません。

果たして、本物のヒロインは誰なのか?

ラノベ中の伏線に注意しながら推理しつつ読んでいくのも楽しいでしょう。

後書きではなく中書きとして、物語の途中で作者のコメントが挿入されているのも珍しいです。

中書きの中で作者は、このラノベを執筆しようとしたきっかけを述べています。

  1. リア充と非リア充が対立しなくなった世界の学園ラブコメはどういうものか?
  2. 正ヒロインが見えないままで物語が成立するか?

これらの疑問に答えるようなラノベが存在しないから、自分で書いてみようと思ったそうです。

いままで誰もやらないことに挑戦する姿勢に敬意を表したいと思います。

興味を持った人は、是非とも読んでみて下さい。
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八城くんのおひとり様講座 (オーバーラップ文庫)

以上

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