ラノベのレビュー「株では勝てる俺も、カワイイ女子高生には勝てない。」

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株では勝てる俺も、カワイイ女子高生には勝てない。(1) (MF文庫J) [ 砂義 出雲 ]

あらすじ

デイトレーダーとは、株の値動きを読んで瞬時の売買を繰り返して利益を追求する人たちのこと。

社会になくてはならない職業ではなく、資本主義の仇花と表現するのがふさわしいかもしれません。

そんなデイトレーダーとして成功し、若くして巨万の富を築き上げた奥田理人が本ラノベの主人公。

タワーマンションに独り暮らしをしていますが、人間味を失い、金ですべてを解決する思考方法に溺れていました。

そんな彼の前に現れたのが、科学者を名乗りタイムマシーンを作る夢を語る女子高生:常磐木灯香。

彼女の夢に投資しつつ、同居生活を続けるうちに、奥田理人が人間モドキから人間に変わっていく様子を描いています。

登場人物は孤独に苦しんだ経験をもつ人たち

このラノベの登場人物は皆、人間関係に悩み孤独に苦しんだ経験を持っています。

主人公のデイトレーダー:奥田理人は、幼くして両親に捨てられ、高校時代はほぼ完全なボッチ。

ヒロインの女子高生:常磐木灯香は、両親を突然事故で失い、保護者となった叔父は反社会的人格の持ち主で居場所がなく家出をしてしまいます。

その他、女性のサブキャラたちも家庭や学校での人間関係に問題があり、社会的には被害者の立ち位置にいます。

普通でない経験が狂気を生み、そういった背景がキャラクターの魅力やストーリーの面白さにつながっていると感じました。

お金で買えない心の交流とは?

人の心を失った主人公の奥田理人は、女子高生の常磐木灯香に振り回されながらも一緒に生活をするうちに、徐々に変わっていきます。

法的な保護者の立場を彼女の叔父から譲り受け、タイムマシーンへの投資や契約に関係なく彼女と一緒に住み続けたいと思うようになります。

人間モドキからの脱却を果たし、お互いに好意を持っていることに気づくところで物語が終わっています。

読後感はかなり良かったです。

ところで、みなさんは「人間モドキ」になったりしていませんか?

たとえば・・

  • 自分の損得勘定ばかりで相手の気持ちを考えない(自分の都合でデートに遅れても悪びれない)
  • 一期一会を大切にせず、気に入らなければ簡単に相手を切り捨てる(損切をためらわない)
  • 相手から奪うことばかり考えて人に尽くすことを知らない(ギブの精神の欠如)

こういう症状があったら、人生は失敗しやすくなります。

恋愛や婚活でもこじれます。

精神的に豊かな人生にしたいなら、人間モドキからの脱却は必須。

このラノベは、そういう観点から読んでもいいと思います。

「株では勝てる俺も、カワイイ女子高生には勝てない。」まとめ

一般的に、ラブコメ系ラノベの舞台は高校などの学校が圧倒的に多いです。

主人公が二十代半ばの青年で、大金持ちのデイトレーダーという設定は異色。

ボッチの陰キャが可愛い女の子に囲まれるという点は類似していますが、失った人間性を取り戻すというテーマを取り上げているのが従来と異なるところ。

お金という道具に頼りすぎているがゆえにお金の奴隷と化してしまった主人公:奥田理人。

常磐木灯香という純粋な女の子との心の交流を通じて、豊かな温かい生活とは何なのかを学んでいく物語です。

目先の損得ばかりにとらわれて虚しさを感じている人がいたら、是非とも読んで欲しいと思います。


株では勝てる俺も、カワイイ女子高生には勝てない。(1) (MF文庫J) [ 砂義 出雲 ]

以上

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