美少女と距離を置く方法 1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが (オーバーラップ文庫)
物語の概略:
楠葉廉(くすばれん)は、自分の意志でぼっちライフを選択している高校生。
ある日彼は、高嶺の花のクール系美少女:橘理華(たちばなりか)が、男子から告白され困っている場面に遭遇します。
機転を利かせて彼女を救ったのはいいが、それ以降、楠葉廉のぼっちライフは一変。
いろんな場所で橘理華と遭遇し、同じ時間を過ごすことが多くなり、徐々にお互いを意識し始め・・。
どちらかというと奥手な二人が、不器用ながらも距離を縮め、恋人関係になっていく様を綴っています。
「美少女と距離を置く方法」というタイトルとは真逆の、美少女と距離を詰めるお話です。
ぼっち気味の人なら共感しやすい設定
私も昔から一人でいることを好む性格だったので、この主人公男子:楠葉廉(くすばれん)には大いに共感しました。
空気を読んで、自分を殺して、皆と仲が良いふりをして、一体何が楽しいんだか・・?
たとえ少数であっても、ありのままの自分を受け入れてくれる友人とだけ付き合っていればいいのではないか・・?
組織、集団、大人数のイベントといったものに苦手意識がある人は、概して友人が少ない。
人と出会う機会が少なければ、当然、彼氏彼女が出来る確率も減るでしょう。
(そういえば、私は、「彼女いない歴=年齢」が随分と長く、婚活でも苦労したなあ・・)
このラノベ「美少女と距離を置く方法」の主人公:楠葉廉(くすばれん)とヒロインの橘理華(たちばなりか)は、他人からよく見られたいがために自分を曲げるということをしません。
ソーシャルスキルとしての愛想笑いが苦手。
みんなとワイワイが苦手な、ぼっち気味の男女。
でも、二人の行動様式や価値観が似ているために、お互いを受け入れやすく、同じ場所で同じ時間を過ごすことに抵抗が少ない。
だから、必然的に一緒に過ごす時間が長くなり仲良くなっていく。
私のようなボッチ気味の人が共感しやすく、ぼっちに夢と希望を与えるラブコメだと思いました。
奥手同士の焦れ焦れ甘々ストーリー
「一人回転寿司」「一人ラーメン」「一人焼肉」「一人映画館」「一人銭湯」
陽キャを自認するリア充の人が絶対にしないであろう行動の数々。
このラノベの主人公男女、楠葉廉(くすばれん)と橘理華(たちばなりか)は、これらのボッチ系活動が大好き。
ご近所さんで生活圏が重複していることもあり、たびたび、「偶然」の遭遇を繰り返します。
似たもの同士で居心地の良さを感じ、徐々に親密になっていく二人・・
どちらかとういうと、ヒロイン:橘理華の方が積極的にアプローチしていますね。
読んでいて焦れったさを感じるかもしれませんが、二人の関係は、普通の男女の友達という概念をいつの間にか超えてしまいます。
しかし、二人はなかなか自分の気持ちに向き合えず、もう一歩が踏み出せない。
そこで頼りになるのが、周囲のリア充系友人たちの親身なサポート。
頑張って告白して、晴れて二人が恋人同士になるまでのプロセスを知りたい人はラノベを読んでください。
本当に甘々ですよ。
一人もいいけど、二人ならもっと楽しい?
だれの格言か知りませんが、「結婚は楽しみを倍に、悲しみを半分にする」って聞いたことありますか?
このラノベ「美少女と距離を置く方法」で、主人公の楠葉廉が告白する理由も同じです。
一人でも楽しいけど、二人ならもっと楽しいと感じられる女の子だから、好きになったのです。
現実の生活で、こんな風に感じられる人と出会えたら、それは間違いなくチャンス。
数少ないチャンスです。
絶対に逃しちゃいけないし、勇気を出してアプローチするべきです。
奥手や人見知りの人は、経験や自信の無さが原因で躊躇してしまうかもしれませんが、後悔しないためにも行動してほしいです。
このラノベ「美少女と距離を置く方法」を読めば、きっと勇気と希望をもらえるはずです。
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美少女と距離を置く方法 1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが (オーバーラップ文庫)
追記:第二巻の感想
一巻に引き続き、二巻を購入し読んでしまいました。
一巻以上の甘々展開で、虫歯になりそうでしたよ、本当に・・。
主人公男女、楠葉廉(くすばれん)と橘理華(たちばなりか)が、さらに親密になる様子が描かれています。
そのプロセスで重要な役割を果たすのが、恋敵です。
美少女の橘理華にライバル出現。
楠葉廉に思いを寄せていた紗矢野美緒が、学校行事などを通じて急接近し、ついには告白までしてしまうのです・・。
ヒロインの橘理華は、嫉妬心から冷静な行動が出来なくなり・・・
ネタバレになるので詳細は伏せますが、いわゆる「雨降って地固まる」というやつです。
人を好きになり、ずっと一緒にいたいという気持ちとは、どういうものなのか?
一般論を聞いてもピンときませんが、このラノベを読めば深く理解できます。
一巻を読んで気に入った人は、是非とも二巻も読んでみてくださいね。
以上