やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく (GA文庫)
あらすじ:
主人公がヘタレで鈍くて、両片思いの関係を徐々に深めていくラブコメは珍しくありません。
例えば、「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」や「継母の連れ子が元カノだった」は典型的ですね。
しかし、このラノベ「やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく」の主人公男子:笹原直哉は、全く逆のタイプ。
タイトル通り、ぐいぐいとヒロイン(白金小雪)にアプローチし、若くして人の心情を察する能力に優れているのです。
気遣いが出来て、臆することなく意思表示をする主人公男子が、偶然出会ったクーデレ美少女(白金小雪)と恋に落ちるのですが、お互い初恋のため色々とすったもんだする話。
ハッピーエンド(結婚)が約束されているラブコメです・・・?
「察しがいい」は恋愛で武器になる
自分のしたいことを自分のしたいようにするマイペースタイプは、他人への気遣いが苦手なことが多く、概してモテません。
恋愛では、他人の心情を察する能力が必須。
これは生活の中で努力して獲得する必要があります。
若ければ若いほど有利。
赤の他人でしかも異性と親密になろうとする訳ですから、人の気持ちを察する思いやりが必要なのは当然ですね。
主人公男子:笹原直哉は、過去の苦難を通して、他者の気持ちを察する能力を獲得しました。
人の表情、仕草、声のトーン、などから本音と建て前を読み解き、最適な行動を導き出す。
マッチングアプリやラインばかりに頼らず、対面でじかにやり取りすることの大切さを再認識しました。
一緒にいて楽しく疲れないは必須条件
人の本音を察しやすい人は、その人に合わせがちなので気疲れしやすいとも言えます。
一緒にいて気疲れするのでは、恋愛どころではありません。
主人公男子:笹原直哉は、相性の悪そうな女子から告られた場合、はっきり断っています。
もちろん、傷付けないようにアフターフォローもしながら・・・
そんな笹原直哉にとって、一緒にいたいと思える初めての女子がヒロインの毒舌美少女:白金小雪だったのです。
お互い素を出して、ずっと一緒にいても疲れない上に仲良くなれる異性と出会える確率はそんなに高くありません。
私の経験上、個人差もありますが10~20人に一人ではないでしょうか?
その出会いは偶然の産物であり、大切にすべきものだと思います。
面倒見がいいはポイント高い
主人公男子の笹原直哉は、高校生でありながら一人暮らしをしており、掃除・洗濯・炊事はお手の物。
ヒロインのために食事を作ったり、面倒見がいい性格です。
デートの計画を立てる場合も、マメに下調べをして相手が楽しめるように配慮するなど営業マインドもバッチリ。
他者のために動けるという性格は、恋愛でかなり有利に働きます。
友人や家族の支持があると恋愛関係が進みやすい
友人や家族などの第三者が交際相手を認めてくれると、恋愛は上手く行きやすいもの。
外からの冷静な目でチェックできるので安心感が増しますし、それが親兄弟なら結婚に向けて外堀を埋めることにもつながります。
このラノベの主人公男子:笹原直哉は、交際の初期段階でヒロインの父親と顔合わせをしており、逃げることのない正々堂々とした清々しさを感じました。
結果的には、ヒロインの家族全員から将来の結婚相手として承認されるという快挙(?)を成し遂げています。
マッチングアプリでコソコソと遊び相手を物色している男子とは正反対ですね。
恋愛では弱みを見せることが必要
自分の好意を相手に伝える、つまり、告白するには、勇気が必要です。
「キミに惚れている」という意思表示は、自分の弱みをさらけ出すことでもあります。
フラれるリスクも考えねばなりません。
つまり、自分に自信があり、気持ちに余裕がないと告白は出来ないのです。
恋愛や婚活は、弱い自分と対峙し、自分の課題を克服するプロセスでもあります。
その課題を克服したものだけが告白を実行し、彼氏彼女の関係を手に入れるのです。
ラノベ表紙の毒舌クーデレ美少女が、課題をどうやって克服するのか?
このラブコメの見どころの一つでしょう。
まとめ:
「やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく」。
ちょっと長いタイトルですが、2021年7月現在、第三巻まで発売されており、8月には第四巻が発売予定になっています。
ヘタレの奥手の鈍感主人公も悪くありませんが、たまには違った設定を楽しみたいという人は試しに読んでみて下さい。
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やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく (GA文庫)
以上