俺ガイルは、空気を読まない人が主人公のアニメ:
現代の日本社会では、ほとんどの人が自分を捨てて、空気を読むことに神経を尖らせています。
たとえ孤立しようとも、空気を読まず、自分の足で歩くような人はごく少数派です。
その少数派の人たちを主人公にしたアニメ(漫画)を紹介します。
題名は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」、略称は「俺ガイル」です。
高校を舞台にしたラブコメディーに分類されています。
主人公の男子(比企谷八幡)はヒネくれた性格でクラスでも孤立し、親しく話せる友人もいません。
教師の命令で奉仕部という所で活動を命じられ、そこに持ち込まれる数々の悩みごとを解決する活動に取り組みます。
同じ奉仕部にはヒロイン役の美少女(雪ノ下雪乃)がいて、その子もどちらかというと学校では孤立気味です。
二人の主人公はとにかく空気を読まない、というより、空気を壊すことを全く恐れません。
自己主張をしっかり行い、孤立することを恐れない。
大胆不敵。
関係者とのいさかいや口論することを厭わず、悪役を進んで引き受けます。
詳細はここでは述べませんが、現実にはなかなかお目にかかれないようなキャラクターです。
奉仕部での活動を通じて二人は交流し、不器用ながらもお互いの理解と信頼を深めていきます。
俺ガイルでの不器用な恋愛実践:
ラブコメと言っても性的な描写は少なめ。
デートして腕を組む場面はあっても、キスはしていません。
でもアニメ3期の終わりでは「好き」とはっきりと告白し、将来の結婚も十分に匂わせています。
高校生でありながらリア充爆発。
お互い不器用で素直な感情表現が苦手でありながら、よく乗り越えたなという感じです。
ところで、アニメ一期の最初で初めて出会った時の第一印象はお互いに最悪でした。
トキメキやドキドキとは無縁。
でも言葉のやり取りは軽快で、不思議と波長が合うという感じで描かれています。
遠慮なく憎まれ口をぶつけ合っていても壊れない関係。
自分を偽らずに自然に振舞えるというのは、恋愛での基盤となります。
「俺ガイル」を見ていると、言葉や行動で直接的な愛情表現をしなくても恋愛関係は構築できるんだなあと感じます。
一見遠回りに見えるけど、着実にお互いの愛情が育っており、とても強固なものだという印象を受けました。
私も学生時代にこんな恋愛をしてみたかったと、少し羨ましく感じました。
ところで、「俺ガイル」では、空気を読むのが得意で八方美人の美少女が登場します。
その名は、由比ヶ浜結衣。
母親に抱かれながら号泣する場面はとても印象的でした。
他にも、奉仕部顧問の平塚先生から「好き」と書かれたメモを見せられたり・・
「いくら主人公でも比企谷君モテすぎでしょ」と思った視聴者は多いはずです。
現代社会は、空気を読むことに疲れた人たちで溢れている:
10代~20代の若者世代は特に、場の空気を読むことに神経を尖らす傾向が強いようです。
雰囲気を壊して仲間外れにされないようにするためでしょう。
皆で「仲良く」するための社会的訓練をしていると言えば聞こえはいいと思います。
しかし、度が過ぎると自分を無くし、弊害が大きくなります。
自分というものを脇に置いて、自分の考えを持たず、周りから浮かない言動・行動は何かが最大関心事項では、生きててツマラなくありませんか?
自分というものを無意識下に押し込める行為は、かなりの心的ストレスを伴います。
社会人のアラサーアラフォー世代でも、主体性に欠ける、マニュアルや前例頼みのクラゲ人間が増えています。
失敗して責任を問われるのを極度に恐れ、うまく行かなかった場合の体の良い言い訳が出来るかどうかが判断基準となっています。
自分の頭で考え、自分の責任で意思決定し主体的に行動するという習慣が身に付いていない人間は、社会人とは言えません。
なれ合いは出来ますが、議論は出来ません。
惰性の行き当たりばったりで仕事はできますが、新しい価値を生みだすことは出来ませんし、厄介な問題への対処も困難です。
病的なまでに空気を読むことが習慣化している人は、奴隷的パーソナリティの持ち主です。
サラリーマンとしてある程度の「出世」はできるかもしれませんが、自分を粗末に扱ってきたツケは年を取ってから払う羽目になります。
死期が迫ったとき、「もっと自分を大切にすればよかった」「あんなことやこんなことをしておけばよかった」と後悔するのは避けたいですね。
俺ガイルに学ぶ:空気は作るもの
その場の空気が正しければ素直に従えばよろしい。
無理に何でもかんでも反対する必要はありません。
しかし、少し考えておかしいと感じたら、立ち止まって異論を唱えるのは人間としての義務です。
こういう悪役的な人がいないと組織は成り立ちません。
八方美人の良い人ばかりでは、組織も社会も衰退するのみです。
どんな雰囲気でも従うしかないのでは、戦前・戦中の過ちを繰り返すだけです。
異論を唱える少数派を抑圧し差別し抹殺するような社会に未来はありません。
多様性や民主主義が嫌いな人は、生きる力が弱いということ。
居心地が悪くなっても主張すべきは主張し、そして行動し続ければ、周囲の人間も変わっていきます。
空気というのは読むばかりではダメで、自分が率先して作るものでもあるのです。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の中では、主人公:比企谷八幡の行動に感化され(?)、良い人を演じてばかりのイケメン(葉山隼人)が悪役を引き受ける場面が描かれています。
比企谷八幡を小馬鹿にした女生徒二人を厳しく諫めて、最終的は追い払うシーンです。
信念を持って行動している人間は、周囲に影響を与えることもできるのですね。
俺ガイルのまとめ:
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は、その題名や可愛い絵柄にダマされて、軽いラブコメだと勘違いする人が多いようです。
実際、私も偏見を持ち、アニメの視聴を避けてきました。
息抜きで見るつもりだったのですが、いい意味で裏切られましたね。
恋愛も含めた様々な心的葛藤がしっかりと描写されています。
かなり深い内容もありますし、視聴者の想像力が試される場面も多々あります。
アニメの3期は放映済で、すでに完結しています。
案の定、大人気であり、コミケでもグッズを買い求めるアニオタ達が大行列を作っているとか。
俺ガイルは、空気を読むことに疲れた人たちへオススメします。
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